静岡市の社会保険労務士　　清水　有子（しみず　ありこ）です。

ヤマト運輸が、未払い残業代の是正勧告（労働基準監督署の指導）を受けて、７万６千人の社員を対象に、支給すべき残業代がある場合、全て支払う方針を決めました。



時効が2年間ですが、最大で一人１００万円を超える人もおり、全体で５８０億円を見込んでいるという事です。




電通の事件から始まり、働き方改革、等々労働時間に注目が集まっている中ですが、今までまあまあで済んでいたのが、
この大手の対応に、激震が走る事は間違いないでしょう。




未払い残業代の問題と同時に、昼間の宅配の時間指定サービスの取り止めなど、同時に働き方の整備も発表しました。




今までスキー、ゴルフ宅急便から、クール宅急便、時間指定など、サービスは拡大して行くものでしたが、今回の時間指定の
一部廃止は、今までの拡大路線を見直す、こちらにも各業界、うちも、うちもと、よくぞ先に言ってくれましたとホッとして、
追従する部分もあるのではないでしょうか。





今回の事で、ヤマト運輸からの一つの言葉が、胸に響きました。





まだ今なら体力がある。





こんな大手なのに。




こんな大手でさえも、なんでしょうか。





事業所への社会保険の加入勧奨も強まり、保険料負担、適切な労働時間、それに付随して残業代の支払いに、
どれだけの会社が耐えられるのだろうか、と思います。




逆にこれを乗り切れば、会社が次のステージに行けるのかもしれません。




まずは社員のそれぞれの仕事の洗い出しがスタートです。




仕事の棚卸をし、適切な仕事の割り振り、業務の見直しが必要です。




社内整備についてもご相談を承っております。



メール、電話にてご連絡下さい。
よろしくお願いいたします。